「電話をしていると相手の声が聞こえない」「音楽を再生しても音が出ない」「LINEの音声通話で声が届かないと言われる」「動画を撮影したら音が入っていなかった」——こうしたiPhoneのスピーカーやマイクに関するトラブルは非常に多く見られます。コミュニケーションや日常の使用に直接影響する問題だけに、早急な対処が必要です。本記事では、iPhoneのスピーカー・マイク故障の原因から修理費用まで徹底解説します。
iPhoneのスピーカー・マイクの種類と役割
iPhoneには複数のスピーカーとマイクが搭載されています。まずはそれぞれの種類と役割を理解しておきましょう。
iPhoneのスピーカーの種類
- イヤースピーカー(上部スピーカー):電話通話時に耳に当てて聞く小型スピーカー。前面上部に搭載
- ラウドスピーカー(下部スピーカー):音楽・動画・着信音などを大音量で再生するスピーカー。本体底部に搭載
- ステレオスピーカー:iPhone 7以降は上部と下部のスピーカーを組み合わせたステレオ構成
iPhoneのマイクの種類
- 底部マイク:通話・録音のメインマイク。本体底部に搭載
- 前面マイク:FaceTimeや前面カメラでの動画撮影時に使用
- 背面マイク:背面カメラでの動画撮影時のメインマイク
どのスピーカー・マイクが故障しているかによって、症状と修理方法が異なります。
スピーカーが聞こえない・音が出ない原因と対処法

iPhoneのスピーカーから音が出ない場合の原因と対処法を解説します。
まず確認すべき設定・状態
- 音量の確認:サイドボタン(音量ボタン)で音量を上げてみる。音量がゼロになっていないか確認
- マナーモードの確認:左側のサイレントスイッチがマナーモード(赤いライン)になっていないか確認
- Bluetoothの確認:イヤホンやスピーカーにBluetoothで接続されている場合、そちらから音が出ている可能性がある
- ヘッドフォンモードの確認:コントロールセンターの音量に「ヘッドフォン」と表示されている場合、端子に異物が詰まっている可能性がある
- 「おやすみモード」や集中モードの確認:通知音が出ない設定になっている場合がある
スピーカーの汚れ・詰まり
スピーカーグリルにホコリや異物が詰まると音量が小さくなったり、音がこもったりします。細い柔らかいブラシや綿棒で優しく清掃してみてください。液体は使用しないでください。
ハードウェア故障
上記を確認しても改善しない場合は、スピーカーの物理的な故障が考えられます。落下による衝撃、水没による腐食、経年劣化などが原因として挙げられます。
電話の声が聞こえない(イヤースピーカーの故障)
電話をしているときに相手の声が聞こえない、または非常に小さい場合は、イヤースピーカー(上部スピーカー)の故障が考えられます。
イヤースピーカー故障の症状
- 通話中に相手の声が全く聞こえない
- 相手の声は聞こえるが極端に小さい
- 声が歪んでいたり、ガリガリとしたノイズが混じる
- スピーカーモードに切り替えると聞こえるが、通常モードでは聞こえない
確認方法
スピーカーモードで通話した場合に聞こえる場合は、イヤースピーカーの故障と判断できます。また、「設定」→「アクセシビリティ」→「オーディオ/ビジュアル」→「電話のノイズキャンセリング」を一時的にオフにして改善するか確認してみましょう。
音楽・動画の音が出ない(ラウドスピーカーの故障)
着信音や音楽、動画の音が出ない場合は、ラウドスピーカー(底部スピーカー)の故障が疑われます。
対処法
- iPhone本体を再起動する
- 「設定」→「サウンドと触覚」で着信音の音量が上がっているか確認
- 別のアプリで音が出るか確認(特定のアプリの問題か本体の問題かを切り分ける)
- スピーカーグリルの清掃を試みる
これらで改善しない場合は、ラウドスピーカーの物理的な故障が考えられます。
マイクが機能しない原因と対処法

通話中に相手に「声が聞こえない」と言われる、動画に音が入らない、Siriが起動しないなどのマイク不良の原因と対処法を解説します。
マイクの確認方法
iPhoneには複数のマイクがあるため、どのマイクが不良かを特定することが重要です。
- 底部マイクの確認:ボイスメモアプリで録音して再生してみる。音が入らない、または小さい場合は底部マイクの故障
- 前面マイクの確認:前面カメラで動画を撮影して音声を確認
- 背面マイクの確認:背面カメラで動画を撮影して音声を確認
ソフトウェアの確認
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」でアプリへのアクセス許可を確認
- iPhoneを再起動する
- iOSをアップデートする
ハードウェア故障の場合
ソフトウェア対処で改善しない場合は、マイク自体または接続フレックスケーブルの故障が考えられます。専門業者による診断・修理が必要です。
水没・ホコリによるスピーカー・マイクへの影響
水没やホコリの侵入はスピーカー・マイクに深刻な影響を与えます。
水没後のスピーカー・マイク不良
水没後にスピーカーから音が出ない、またはモコモコした音になる場合は、スピーカー内部に水が残っていることが原因です。「Water Eject」などのアプリで音波を使った排水を試みる方法があります。ただし、すでに腐食が進んでいる場合は交換が必要です。
ホコリ・異物の詰まり
特にポケットに入れての持ち運びや、ケースを使わない使用では、スピーカーグリルやマイク穴にホコリが詰まりやすいです。定期的な清掃が重要です。
スピーカー・マイク修理費用の目安
iPhoneのスピーカー・マイク修理費用の参考価格をご紹介します。
| 修理内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| イヤースピーカー交換 | 5,000円〜12,000円 |
| ラウドスピーカー交換 | 5,000円〜10,000円 |
| マイク修理・交換 | 5,000円〜12,000円 |
| スピーカー+マイク同時修理 | 8,000円〜18,000円 |
※機種によって価格は異なります。iPhone 14 Pro/15 Pro などの新しいモデルは高めになる傾向があります。
スピーカーとマイクを守るための予防策
故障を予防するためのポイントをご紹介します。
- ケースを使用する:スピーカーグリルを保護するケースを選ぶ。ただしグリルを完全に塞ぐケースは音質に影響する
- 定期的な清掃:柔らかいブラシでスピーカーグリルとマイク穴を定期的に清掃する
- 水濡れに注意:防水性能があっても過信しない。特に雨の中での長時間使用は避ける
- 音量の過度な上昇を避ける:常に最大音量での使用はスピーカーへの負担が大きい
修理か買い替えかの判断基準
スピーカー・マイクの修理か新機種への買い替えか、判断の目安をご説明します。
- 修理を選ぶべき場合:機種が比較的新しい(3年以内)、修理費用が機種変更費用より大幅に安い、データの引き継ぎが面倒、現在の機種に満足している
- 買い替えを検討すべき場合:機種が5年以上経過して複数箇所故障している、修理費用が新機種価格に近い、最新機能が必要
判断に迷う場合は、修理店で見積もりを取得してから検討することをお勧めします。
よくある質問(FAQ)
Q1. 通話中は相手の声が聞こえませんが、スピーカーモードにすると聞こえます。どこが壊れていますか?
A. 通話時に耳に当てて使うイヤースピーカー(上部スピーカー)の故障が考えられます。スピーカーモードで機能するということは、ラウドスピーカーと下部マイクは正常なことが多いため、イヤースピーカーの交換修理で改善する見込みが高いです。
Q2. 音楽を聴いていると片方からしか音が出ません。
A. iPhone 7以降はステレオスピーカー構成のため、片方が故障すると片側からしか音が出なくなります。イヤースピーカーかラウドスピーカーのどちらが故障しているか診断の上、該当するスピーカーを交換します。
Q3. LINEの音声通話中に相手に声が届かないと言われます。原因は何ですか?
A. マイクの問題が考えられます。ただし、アプリの設定やネット回線の問題の場合もあります。まずLINEアプリでのマイクアクセス許可を確認し、ボイスメモアプリで録音して確認してみてください。録音できない場合はマイクの故障です。
Q4. スピーカーから音が小さく、ガリガリとした雑音が混じります。
A. スピーカーの振動板が損傷している可能性があります。落下の衝撃や水没による損傷が原因となることが多いです。スピーカーの交換修理が必要な状態です。
Q5. iPhoneを水に落としてから音が出なくなりました。乾燥させれば直りますか?
A. 軽度の水濡れであれば乾燥後に改善することもあります。しかし、スピーカー内部に水が残って腐食が進んでいる場合は修理が必要です。乾燥させても24時間以内に改善しない場合は修理店に相談することをお勧めします。
Q6. iPhoneのスピーカーから異音がします。どのような原因が考えられますか?
A. スピーカーグリルへのホコリ・異物の詰まり、スピーカー振動板の損傷、振動板への液体の侵入などが考えられます。まずグリルの清掃を試み、改善しない場合は修理店に相談してください。
Q7. Siriが「マイクにアクセスできません」と表示されます。
A. マイクのアクセス権限の設定問題か、マイクのハードウェア故障の可能性があります。「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」でSiriのアクセスが許可されているか確認してください。設定が正常でも症状が続く場合はハードウェアの故障です。
まとめ
iPhoneのスピーカーとマイクは日常のコミュニケーションに欠かせない重要な部品です。故障の原因はハードウェアの物理的な損傷からソフトウェアのバグまで多岐にわたります。まず設定や音量の確認など基本的な対処から試み、改善しない場合は専門業者への修理依頼を検討してください。
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