スマホのカメラが曇ったり、レンズの内側に水滴がついたりしたときは、まず電源を切ってケースを外し、室温の乾いた場所に数時間置いてください。温度差でできた結露であれば、多くはこれで曇りが消えます。ドライヤーで温める、充電しながら使う、といった対処は逆効果です。

乾燥剤を使って2日ほどたっても曇りが消えない、何度も繰り返す、水にぬれた覚えがある、という場合は、カメラの内部に水分が残っているか、部品が傷んでいる可能性があります。修理のキクチでは、iPhoneの背面カメラ交換を6,600円〜、Androidスマホのカメラ修理を8,800円〜(いずれも税込)で承っています。

この記事では、曇りの見分け方、自分でできる乾かし方と避けたい対処、結露が起きる原因、修理が必要なサインと料金を順に説明します。

レンズの内側が曇ったスマホのカメラ
レンズの内側が曇ると、写真全体に白いもやがかかったようになります

まず確認:レンズの外側の汚れか、内側の結露か

最初に、柔らかい布でカメラのレンズ部分を拭いてください。指紋や皮脂による汚れであれば、これで元に戻ります。拭いても白いもやが消えず、ライトを当てるとレンズの奥に細かい水滴や曇りが見える場合は、カメラの内側で結露が起きています。

外側の汚れ 内側の結露
布で拭くと きれいになる 変わらない
ライトを当てると 表面に指紋や油の跡が見える レンズの奥に水滴や曇りが見える
時間がたつと 変わらない 室温になじむと消えることが多い

内側が結露すると、写真や動画に次のような症状が出ます。

  • 全体に白いもやがかかる:レンズの内側に薄い水の膜ができ、光が散らばって白っぽく写ります。
  • 丸いシミや影が写る:水滴が大きくなると、その部分が丸い影として写り込みます。
  • 光の周りが大きくにじむ:夜景の街灯やフラッシュ、逆光の太陽の周りが白くにじみます。
  • 動画がかすむ:動画は明るい場所を写したときに、にじみが目立ちます。
  • ピントが合いにくい:オートフォーカスが迷い、なかなかピントが合わないことがあります。

結露したときの直し方

レンズの内側についた水滴は、外から拭き取れません。水分を自然に抜くのが基本です。

  1. 温度差のある場所から離す:エアコンの風が直接当たる場所や、車の吹き出し口の近く、窓際などから、温度が安定した部屋へ移します。
  2. 電源を切る:水分が残ったまま使い続けると、内部の部品に負担がかかります。
  3. ケースやカバーを外す:ケースと本体のすき間にこもった湿気を逃がします。
  4. 乾燥剤があれば一緒に袋に入れる:お菓子などに入っているシリカゲルと一緒に、チャック付きの袋に入れておくと乾きやすくなります。カメラの奥に入った湿気は、抜けるまでに1〜2日かかることもあります。
  5. 電源を入れてカメラで確認する:数時間たったら、カメラアプリで曇りが消えたか確認します。残っていれば袋に戻し、1〜2日ほど様子を見ます。

寒い屋外から暖かい室内に入った直後の曇りであれば、本体が室温になじむまで待つだけで消えることが多いです。温度差による軽い曇りなら数時間、カメラの奥に入った湿気なら1〜2日が目安です。

やってはいけないこと(ドライヤー・充電・お米など)

早く曇りを取ろうとして、かえってスマホを傷めてしまうことがあります。次の対処は避けてください。

  • ドライヤーや暖房器具で温める:ドライヤーの熱風は高温になり、バッテリーや画面、部品を留めている接着剤を傷めるおそれがあります。Appleは、iPhoneを使う周囲の温度を0〜35℃としています。
  • 充電しながら使う・乾かす:水分が残った状態で電気を流すと、ショートなど故障の原因になります。
  • 冷蔵庫や保冷剤で冷やす:温度差が大きくなり、取り出したときにかえって結露しやすくなります。
  • お米の中に入れる:乾かす効果は乏しく、米の粉がすき間に入り込むことがあります。シリカゲルのほうが適しています。
  • レンズの周りのすき間に綿棒や針を差し込む:防水用のパッキンを傷め、湿気が入りやすくなります。
  • 自分で分解する・強く振る:細いケーブルや部品を傷めたり、水滴を内部に広げたりして、修理の範囲が広がる原因になります。

水にぬれた後に曇った場合(カメラに水が入ったとき)

雨にぬれた、お風呂やプールで水に落とした、という後からカメラが曇った場合は、温度差による結露ではなく、本体の中に水が入っている可能性があります。この場合は、表面を乾かしても内部の水分が抜けきらず、時間がたってから部品の腐食が進むことがあります。

電源を切り、充電はせずに、できるだけ早く修理店に相談してください。iPhoneは、充電口に水分があると警告を表示して充電を止めることがあります。この表示が出たときも、無理に充電しないでください。

水没したときの応急処置は、iPhoneが水没した時の正しい対処法と修理費用でも詳しく説明しています(Androidスマホも基本は同じです)。

結露が起きる原因と、起きやすい場面

結露は、湿った空気が冷たいものに触れて水滴になる現象です。冬に窓ガラスが曇ったり、冷たい飲み物のグラスに水滴がついたりするのと同じしくみです。

スマホのカメラは、レンズとセンサーの間にいくつもの部品が収められた細かな構造で、完全には密閉されていません。わずかなすき間から入った湿気が、急な温度の変化で冷やされ、レンズの内側に水滴としてつきます。レンズが割れていなくても起こりますが、同じように何度も曇る場合は、レンズのひびや防水パッキンの劣化も考えられます。

起きやすいのは、次のように温度や湿度の差が大きい場面です。

  • 夏:冷房の効いた室内や車内から、蒸し暑い屋外に出たとき
  • 冬:寒い屋外やスキー場から、暖房の効いた室内に入ったとき
  • お風呂・脱衣所:湯気の多い場所でスマホを使ったとき
  • プール・海:水しぶきや湿気の多い場所で使ったあと、冷房の効いた場所に入ったとき
  • 雨の日:ぬれた手や、湿った服のポケットで持ち歩いたとき

カメラ以外も含めた、スマホ本体の内部で起きる結露については、スマホ・タブレットの内部結露とは?で説明しています。

防水スマホでも結露する理由

防水性能(IP68など)があるスマホでも結露は起こります。防水の等級は、真水に一定の深さ・時間沈めたときの試験結果を示すもので、湯気や温度差による結露まで防ぐものではありません。お湯や海水、プールの水も、試験の条件とは異なります。

また、防水性能は使ううちに少しずつ低下します。Appleも、防沫・耐水・防塵性能は永続的なものではなく、通常の使用で低下する可能性があるとしています。購入から年数がたったスマホほど、湿気が入りやすくなると考えておきましょう。

スマホカメラレンズ内側の水滴・結露のクローズアップ
カメラレンズ内側についた水滴。放置すると腐食が進む場合があります

カメラ以外に出やすい症状

湿気や水分はカメラ以外の部分にも入り込みます。カメラの曇りと一緒に次のような症状が出ている場合は、内部の広い範囲に水分が入っているおそれがあります。

  • 画面:白いシミやムラが出る、タッチの反応が悪くなる
  • 充電口:充電が不安定になる、警告が出て充電できない
  • スピーカー・マイク:音がこもる、割れる、通話で声が聞き取りにくい
  • ボタン:押しても反応しにくい、押したままの状態になる
  • 本体の内部(基板):電源が入らない、勝手に再起動する。もっとも深刻な状態で、修理の範囲も広くなります

修理が必要なサイン

次のような場合は、乾かすだけでは直らない可能性があります。

  • 乾燥剤を使って2日ほど乾かしても曇りが取れない:カメラの内部に水分が残っているか、レンズやセンサーが傷んでいる可能性があります。
  • 同じような場面で何度も曇る:防水パッキンの劣化や、本体・レンズの細かなひびから湿気が入りやすくなっていると考えられます。
  • 水にぬれた、落とした後から曇るようになった:本体の中に水が入っている可能性があります。
  • 曇りが消えても写真が元に戻らない:にじみやノイズ、ピントの不具合が残る場合は、部品が傷んでいるおそれがあります。
  • カメラ以外にも不具合が出ている:画面・充電口・スピーカーなどにも症状がある場合は、早めの点検をおすすめします。

内部に水分が残ったままにすると、部品の腐食が進むことがあります。気になる症状が続くときは、早めに点検を受けてください。

修理の内容と、修理のキクチの料金

曇りが取れない、写真が元に戻らないといった場合は、カメラの部品を交換して直します。レンズの表面を覆うガラスが割れている場合はガラスの交換、本体の中まで水が入っている場合は、基板の洗浄などを行う水没修理が必要になることがあります。

iPhoneの場合

背面カメラは、機種によって交換する部品と料金が異なります。インカメラ(前面カメラ)も背面と同じように曇ることがあり、直し方は同じです。乾かしても曇りが取れない場合は前面カメラの交換で直ることがありますが、画面の内側まで水分が入っている場合は、画面の修理が必要になることもあります。

Androidスマホの場合

Galaxy・Pixel・AQUOS・Xperiaなど、Androidスマホも同じように結露します。複数のレンズを備えた機種が多く、機種によって部品の入手しやすさや作業の内容が変わるため、料金は機種ごとにご案内しています。

修理のキクチの料金(税込)は次のとおりです。

修理内容 対象機種 料金(税込)
背面カメラ交換 iPhone 15 Pro Max / 15 Pro 13,200円〜
背面カメラ交換 iPhone 15 / 14シリーズ 8,800円〜
背面カメラ交換 iPhone 13 / 12シリーズ 7,700円〜
背面カメラ交換 iPhone 11 / XR / SE 6,600円〜
前面カメラ(インカメラ)交換 iPhone 全モデル 6,600円〜
カメラレンズのガラス交換 iPhone 全モデル 3,300円〜
カメラ修理(背面) Android 全機種 8,800円〜
水没修理・基板クリーニング iPhone 全モデル 8,800円〜

カメラの修理は、お品物の到着後、即日から翌営業日の完了が目安です(部品の在庫によります)。水没修理は2〜4営業日ほどかかります。ここにない機種や、Androidスマホの機種ごとの料金は、機種名をお知らせいただければ概算をご案内します。

正式な料金は、お品物の到着後に点検してご案内します。点検費は3,300円(税込)で、修理を行う場合は修理料金に含まれます。

メーカー修理と修理店、どちらに頼むか

AppleCare+や携帯会社の補償サービスに加入している場合は、まず加入先の条件を確認してください。水ぬれによる故障は通常のメーカー保証の対象外であることが一般的ですが、補償サービスでは自己負担額を払って修理できる場合があります。

補償に入っていない場合や、早く直したい場合、近くに窓口がない場合は、修理店に依頼する方法もあります。料金と保証の条件は、依頼する前に確認しておきましょう。修理のキクチでは、修理した箇所に修理完了日から30日間の保証をお付けしています(部品により異なる場合は、お見積もり時にご案内します)。修理の前には、念のためデータのバックアップをおすすめしています。

結露を防ぐには

  • 温度差の大きい場所ですぐに使わない:冬に屋外から戻ったときや、夏に冷房の効いた場所から出るときは、スマホをバッグやポケットに入れたまましばらく置き、温度をなじませてから使います。
  • 冬の屋外では冷やしすぎない:コートの内ポケットなどに入れておくと、室内に入ったときの温度差が小さくなります。
  • 車内に置いたままにしない:暑い車内から冷房の効いた室内に持ち込むと、温度差が大きくなります。
  • お風呂場に持ち込まない:湯気の多い場所は、結露の原因になります。
  • ぬれたらケースを外して乾かす:雨や汗でぬれたときは、ケースを外して本体とケースを乾かしてから付け直します。
  • 湿気の多い場所に置かない:洗面所や浴室の近くに置く場合は、乾燥剤を入れたポーチなどにしまっておくと安心です。

よくある質問

Q. 放置すれば直りますか?

A. 温度差によるものであれば、本体が室温になじむと数時間で消えることが多いです。カメラの奥に湿気が入った場合は、乾燥剤を使っても1〜2日かかることがあります。2日ほどたっても消えない場合は、内部に水分が残っているか、部品が傷んでいる可能性があるため、点検を受けてください。

Q. 曇ったまま写真を撮っても大丈夫ですか?

A. きれいに撮れないうえ、水分が残った状態で使い続けることになります。曇りが消えるまでは、電源を切って乾かすことを優先してください。

Q. 曇りが消えたら、修理しなくても大丈夫ですか?

A. 一度きりで、その後の写真にも問題がなければ、そのまま使えることが多いです。同じような場面で何度も曇る場合は、防水パッキンの劣化やひびが原因のことがあるため、点検をおすすめします。

Q. 結露による故障はメーカー保証の対象ですか?

A. 結露や水ぬれによる故障は、通常のメーカー保証の対象外であることが一般的です。AppleCare+や携帯会社の補償サービスに加入している場合は、自己負担額を払って修理できることがあるため、加入先に確認してください。

Q. 修理と買い替え、どちらがよいですか?

A. カメラだけの不具合であれば、部品の交換で直ることが多いです。本体の内部まで水が入っている場合や、ほかにも不具合がある場合は、点検の結果と費用を見て判断されることをおすすめします。

Q. 郵送で修理を頼めますか?

A. はい。修理のキクチでは、沖縄県を除く全国から郵送で修理を受け付けています。発送前のご相談・概算のご案内は無料です。名古屋市今池の店舗への持ち込みもできます。

まとめ

  • レンズの内側が曇ったら、電源を切ってケースを外し、室温の乾いた場所で数時間乾かす
  • ドライヤー、充電しながらの使用、お米に入れる方法は避ける
  • 水にぬれた後の曇りは、結露ではなく浸水の可能性がある。充電せずに早めに相談する
  • 乾燥剤を使って2日ほどたっても消えない、何度も繰り返す場合は、点検を受ける

📦 修理のキクチは郵送修理を受付中!

修理のキクチでは、沖縄県を除く全国から郵送で修理をお受けしています。

  • 📦 送料はお客様負担(発送時)
  • 📸 写真を送るだけで無料見積もり(まず料金を聞く)
  • 🔍 修理すれば点検費も0円(点検費3,300円は修理代に含まれます)
  • 📦 修理料金8,800円(税込)以上の場合、修理完了後の返送料は当店が負担します(8,800円未満は着払い)
  • 📦 修理しない場合(修理不可・お見積もり後のキャンセル)のみ、点検費3,300円(税込)と着払いでの返送料をご負担いただきます

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